冬季特有の事故を防止するために

本格的に寒くなってまいりました。

この時期は事故が多発します。通常の安全対策に加え、強い風が吹いたり雪が降ったり地面が凍ったり。冬場の工事では、気温や湿度、雪や氷などの天候条件に注意する必要があります。冬の建設現場においては、様々な安全対策が必要です。また、作業員の安全確保や防寒対策も重要となってきます。

 

作業環境の確認を!

凍結や積雪がある場合は、作業開始前に足場の安全を確認しましょう。路面が凍結すると、作業員や通行人が転倒する恐れがあります。そこで、塩や砂などの融雪剤を散布したりするなどの対策が必要です。  建設現場には、建物屋根や足場などの高所での作業が必要な場合があります。この場合、積雪による屋根の荷重や滑りやすさに注意し、適切な安全対策を実施する必要があります。想定外の突風が吹くこともあります。梯子や足場、看板など、しっかりと固定され、ゆるみが無いことを確認しましょう。

入念な防寒対策を!

寒冷な気候下での作業は、体調不良や凍傷などのリスクが高まります。そこで、適切な防寒具の着用や作業員の体調管理を徹底することが必要です。身体が冷えた状態では指先が思うように動かないことがあります。作業員の健康はもちろん、安全性や効率性の確保のためにも、防寒対策は重要です。身体のサイズにあったダブつきがないものを着用しましょう。

機械や工具のメンテナンスを!

気温が低いと機械や工具の動作が鈍くなったり、バッテリーの寿命が短くなったりすることがあります。定期的なメンテナンスや、寒冷地仕様の油やグリースの使用が必要です。冬季には、低温によりバッテリーやエンジンが冷え込み、動作が鈍くなることがあるため、暖機運転を行い、機械の動作を安定させましょう。

作業員の教育・訓練を!

作業員が安全に作業を行うためには、適切な教育・訓練が必要です。安全意識の向上や安全ルールの遵守などを促すため、定期的な安全教育や訓練を実施することが重要です。

 

冬は交通事故の多い季節でもあります。余裕を持って出発し、スピードは控えめに。冬道は凍結や積雪によって滑りやすくなります。車間距離は夏の倍以上とり、交差点へは減速して近づきましょう。